The Reason I was Born

ARTICLE PAGE

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エピソード・Armilena/Esca

enb 2017_08_24 01_22_31_95-11 

消えた村。
それは内戦中立の者で構成され、平和に慎ましく暮らしていた。
とある晩、一軒の家から爆発を伴う炎が発生し、炎は一瞬にして全民家を包み込んだ。
この火災で、村民は彼女一人を残して全滅している。

enb 2017_08_26 02_25_51_06 


第四紀191~200年

母親はシロディールの貴族の出で、弱冠十五歳で娘を産んだ。
年齢不相応な遊びが高じて、子を身籠ったことに両親は激怒し、家族とは勘当した。
父親に当たる、若い帝国兵に縋る形で生活を送り、
月日が流れて、父親のスカイリムへの出征が決まる。

母親は、誰かに頼らなければ生きることができない人だった。
父親を待ち続けて数年、しびれを切らした母子は、
スカイリムの帝国軍本部があるソリチュードに向かう。

そこで、父親は既に世帯を持ち、幸せな家庭を築いていることを知った。


enb 2017_08_30 23_07_47_810-1-1-2 


母親は心身ともに消耗しきっていた。
心の成長過程で愛を知り、愛に見放された母親は、
盲目的で、外の世界に関心を示さず、喜びを持たない。
それでも母親は優しい心を持っていた。

十代半ばの少女が自立し、一人で子供を育てるというのは、
とても生半可な覚悟では成し得られないこと。
娘は母親を愛し、母親も娘を愛していたことは、紛れもない事実だった。

スカイリムに渡ってから、母子はハーフィンガルの小さな村に移り住んでいた。
シロディールに戻らなかったのは、土地に未練が無いこともあるが、
やはり出来るだけ父親の近くにありたいという部分が大きかった。

娘と共に、心密かに、彼の幸せを傍らで祈り続けること、
それは母親の屈折した愛情であり憎悪でもあった。

いつの日か彼が罪悪感や焦燥感に駆られて、自分達を迎えに来てくれる。
心の底でそう信じ続けることだけが、母親の生をこの世に繋ぎ止めていた。


第四紀201年

スカイリムでの内乱が始まる。
父親はハーフィンガルとペイルでの抗争で、名誉の死を遂げた。

母親はこれを知らされた早朝、
製材所の仕事を放り出して、娘を連れて村を立ち去った

目指したのはソリチュードを見下ろす丘。


enb 2017_08_29 21_46_43_21-1-1-3111 

ママのこと見ていてね。あなたも同じようにするの。そうしたら、きっと幸せになれるから


そう言い残した母親は、
今日までの娘の記憶の中で、
一番幸せそうな顔で、この世を去った。



「アハハハッ、ハハ、アハハ…」

笑い声が、スカイリムに響き渡る。

娘を、母を、父を、この世の全てを嘲う、

私が、私を笑う声。

ドラゴンが、スカイリムに戻ってきた
スポンサーサイト

- 0 Comments

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。